第3回瀬戸市小中一貫校施設整備委員会(平成28年12月22日午後3時から瀬戸蔵4階)
第3回の委員会の傍聴者は13名(含市議会議員)ほどでした。事務局からの報告を受けた後、(1)~(5)の議事について、委員長の司会で会議を進めました。正式な議事録は後日出ますが、取り急ぎの報告としてメモをもとにまとめました。
【委員について】(資料番号1)
・鈴木健二愛教大教授が委員に加わる。教育内容(道徳・学級経営)が専門で、高橋政志委員(元文部科学省小中一貫教育推進のための学校施設部会委員)と交代。
【カリキュラムについて】(資料番号3)
・小中一貫校カリキュラム編成委員は9名で、2回会合を持ち2月末に大まかな案作成。
・「瀬戸らしさを追求した教育活動」とは?→地域の教育力をいかに取り入れるか。合同の行事実施(合同観劇会・野外活動)。キャリア教育・郷土学習・防災学習などありまた詳細を示す。
【教職員への周知と意見収集】(資料番号4)
・アンケートは全市的か?→全市的に行う。
・12月の校長会での課題・疑問点は?→63制か432制?どんな部屋ができるのか?といった意見が出た。 ←委員長の発言「9月とちっとも変っていない。抵抗なくさないといけない。先生わかれよ!時間がない迅速に動いてほしい」
【品野台小の施設について】(資料番号5)
・用務員や校務主任の意見はあるか?→入っていない。校長、事務職、長く勤めた職員、短期間の職員等5名の意見。
・児童の声は?→使い勝手の面など参考にしていきたい。
【アンケート】(資料番号5-1)
・11/22に発送し、約6割の回数。1月の委員会に結果報告をする。
【隣接学校選択制の見直し】(資料番号5-2)
・12月の教育委員会で議決した。H29年度に原山小では隣接制で33/66名の児童が減少、本山注では25/39名の生徒が減少となる。
【ワークショップ】(資料番号6)
・委員長「瀬戸らしさとは、焼き物のそれだけではない。キャリア・学校づくり・地域力向上・・・。文言は成文していないかもしれないが多くの教育関係の人の合意が必要」
・P連「ワークショップは各世代参加し楽しい時間だった。積み上げを崩さず、新しい伝統を。ワークショップの紙を役所等で展示し周知を」
・校長「校長会でどんなことを期待するかについて話し合い、子どもの社会性、人間関係づくりが話題になった。クラス替えができないと人間関係が固定化してしま。みんなに分かってもらえるので多くを語らずコミュニケーションの足りない子も出てくる」
・副長「ワークショップを3回実施。ベースになる考えが集約されたので輪郭をとらえたい。①期待・イメージ、②子どもをキーワードに学習・教室・生活の空間、③7つの伝統を1つに集約しうまく引き継ぎ、瀬戸ならではの学校に」
・委員「ワークショップの意見反映の場はあるのか?」→次回委員会に報告。1月のワークショップを通してメモを作り方針に生かす。
・委員「編成委員とワークショップをつなぐものはあるのか?」→制度的にはない。意見を仕分けした上で設計のベースに。今後の問題。
【意見交換会の開催状況】(資料番号7)
・教育長「当事者は教員・保護者・地域である。地域協議会が誕生し、育ててきて32年度からの体制の基礎ができた」
・深川「6/9の説明会後アンケートを取り、11/17に説明会開催。『21世紀の深川をつくる会』で小中一貫・学校の利用・跡地づくりなど4つの柱で委員会をつくる。13~15名のメンバーを予定」
・東明「地区協議会の2回目を11/28に開催。通学安全性の問題を論議。1本道路用意を希望。スクールバスについて1.5㎞にこだわらず全員対象に、また徒歩通学希望も可に。12/19の3回目で、教育関係委員会と跡地整備委員会の設置を。機能性、優先順位・・やるほどに広く意見が出て悩ましい。どう集約しどうつなげていくか。地域の子どもの接点がなくなり、140年の歴史が見えてこない。つどえる仕掛けどう作るかが課題」
・祖母懐「現実に十分な通学路でない。道路を作ってくれと要求している(市長にお願い)。道路一本で変わる」
・委員長「跡地の問題はタイムラグ。取引きはダメで少し後になる」
【基本構想の骨子】(資料番号8)
・基本構想は、文科省の委託事業の宿題に対する答え。ミッション。
・P「平成26年3月に『適正配置』の要望。ワークショップでは基本設計・実施設計の建設的意見を積み上げていく。住民の意見反映が瀬戸方式。親・住民の発言と責任」
・鈴健「授業をどうするかに関心がある。質の高い学びを保障する場のカギを握るのは教師。教師が打ち込める環境づくり。大枠を決めるとともにカリキュラムの作成し、子どもにとって“学びが楽しい”ことが最も基本」
・副長「第1~4回のワークショップの結果をベースにしていく。各地域の意見を加えたい」
次回 平成29年1月26日(木)午後7時から 瀬戸蔵4階4・5会議室
・アンケート、ワークショップのまとめ
・基本構想のたたき台
・来年度の方向
※ 第1回瀬戸市小中一貫校施設整備委員会会議録と第2回瀬戸市小中一貫校施設整備委員会会議録は以下の通りです。
第1回瀬戸市小中一貫校施設整備委員会会議録
▽日時:
平成 28 年 8 月 17 日(水)午後 1 時 30 分から 3 時 15 分まで
▽場所:
瀬戸市文化センター31 会議室
▽出席者(順不同、敬称略):
【瀬戸市小中一貫校施設整備委員会委員】
木村光伸、鈴木賢一、高橋政志、岡村肇、小澤勝、高島知久、右高恭子、加藤和守、
矢野桂子、加藤吉明、宮村恵美子、加藤髙明、深見和博、牛田和彦
【市】
教育部長 加藤都志雄、経営戦略部長 加藤慎也、経営戦略部参事 涌井康宣、
学校教育課長 鈴木勝広 ほか
▽欠席者(順不同、敬称略):
【瀬戸市小中一貫校施設整備委員会委員】
寺田和夫、加藤和久、水野富士夫
▽議題等:
1 教育長挨拶
2 委員委嘱
3 議事
(1)委員長の互選について
(2)副委員長の指名について
(3)瀬戸市小中一貫校施設整備委員会の設置要綱並びに傍聴要領について
(4)課題の共有と事業推進に向けた体制・方向性について
(5)基本計画立案の策定方針について
(6)その他
4 小中一貫校新設予定地視察
▽議事内容:
1 教育長挨拶
本日、瀬戸市小中一貫校施設整備委員会を設置することになった。小中学校適正規模適正配置については、本市の教育における大きな課題であり、未来志向型まちづくりという観点で取り組んでいきたいと考えている。
本年度から始まった第 2 次瀬戸市教育アクションプランにおける教育理念は、これまで同様揺るぎのないものであり、“瀬戸の子どもは瀬戸で育てる”が目標地点でもある。また、このような時代だからこそ、子どもたちが“生き抜く力”を身につけていくための教育環境づくり、特に、魅力ある教育環境づくりをモデルとして示し、本市の教育の方向性を創っていきたい。
今回の小中一貫構想は、地域との協働を実現する中で、子どもたちをい かに育てるのか、そのための教育空間づくりとシステムづくりのモデルとなるプランであると考えている。また、文部科学省の事業に事業申請し、採択されたことについても、極めて大きな意味があると考えており、本構想を実現させていきたい。
今後、合意形成に向けた具体的な方策についても、併せて、協議を重ねていきたいと考えている。
2 委員委嘱
深見和博教育長から各委員に委嘱状を交付し、【資料1】に基づき、事務局から各委員が紹介された。
(1)委員長の互選について
加藤髙明委員から、これまで瀬戸市教育アクションプラン推進会議会長をはじめ、その他の様々な行政計画策定に携わってきた実績などを理由とし、木村光伸委員を委員長に推薦する発言があった。その後、委員の拍手多数で承認された(瀬戸市小中一貫校施設整備委員会設置要綱第 5 条第 2 項)。
(2)副委員長の指名について
木村光伸委員長から、建築計画、設計、環境デザイン分野に造詣が深く、これまで学校施設や公共施設の設計などに携わってきた実績などを理由とし、鈴木賢一委員を副委員長に指名した。その後、委員の拍手多数で承認された(瀬戸市小中一貫校施設整備委員会設置要綱第 5 条第 2 項)。
(3)瀬戸市小中一貫校施設整備委員会の設置要綱並びに傍聴要領について【資料2及び3】に基づき、事務局から、瀬戸市小中一貫校施設整備委員会の設置要綱並びに傍聴要領についての説明がなされた。
(4)課題の共有と事業推進に向けた体制・方向性について
【資料4】に基づき、事務局から、課題の共有と事業推進に向けた体制・方向性についての説明がなされた。
委 員:【資料4】12 頁について、もう少し詳細に説明してほしい。
事務局:学校施設の寿命を 50 年と仮定した場合、施設余命を一覧にした基礎資料である。
委 員:本委員会において、来年の 3 月までに結論を出さなければならないのか。
委員長:委員の任期があることと、文部科学省の委託事業でもあるため、来年 3 月には報告が必要となる。委員会の今後のスケジュールなどについては、後ほど説明がある。
事務局:本委員会は、文部科学省の「小中一貫教育・学校施設の複合化に関する施設計画・設計プロセス構築支援事業」にあたり、今年度は全国で本市と静岡県磐田市の二件のみが採択された事業である。本市と文部科学省がすでに委託契約を締結しており、契約期間の来年 3 月までに、新しい学校建設に係る基本的な条件を整理して報告するということになる。今後は作業部会なども設け、様々な意見を集約していくことになる。
委 員:新しい学校は、魅力を付加しなければならないと考えているが、いかがか。
委員長:本市には、第 2 次瀬戸市教育アクションプランがあり、それらの内容を踏まえながら、新しい学校づくりをしていくことになるだろう。また、モデル地区だけの問題ではなく、本市のすべての小中学校のあり方を考える契機になると捉えていなければならない。
委 員:通学路の件については、学校周辺の道路整備が必要となるのではないか。
委員長:そうした問題や課題は、事務局がすでに認識している。本委員会としては、次のステップに進む議論にしたいと考えている。
事務局:通学路やスクールバスの件については、地域や PTA との説明会や意見交換会などでご意見やご質問を伺っており、事務局としてすでに認識している。
委 員:【資料4】21 頁について、瀬戸市小中一貫校施設整備委員会に対象学区 PTAと記載してあるが、委員である瀬戸市小中学校 PTA 連絡協議会との整合性を確認したい。また、市民と事務局との繋がりが、アンケートしか記載していないが、これで足りると考えているのか。
事務局:対象学区 PTA については、当初、そういった案もあったが、本委員会には、市全体の観点からのご意見を伺いたいとの考えもあり、瀬戸市小中学校 PTA連絡協議会会長及び母親代表にご参画いただくことになった。対象学区 PTAについては、ワークショップにご参画いただくことにより、忌憚のないご意見を伺うことができると最終的に判断した。その部分については、訂正させていただく。また、市民との関連性については、例えば、アンケートという手法を活用してはどうか、ということで記載しているが、実際には、町別の意見交換会の場や市役所窓口などで市民のみなさんの声を直接お聞きしているところである。
委 員:瀬戸市小中学校 PTA 連絡協議会の会長研修会や母代研修会において、小中学校適正規模適正配置の取り組みなどについて話し合う機会もあるが、対象区域以外の方で、これらに関する情報をほとんど知らないという方もいる。今後は、適切な情報公開とその共有に努めてほしい。
委 員:東明連区としては、小規模の単位で小中学校適正規模適正配置に係る意見交換会を現在、実施している。その意見交換会では、通学路やスクールバス、インフラ整備などの意見や質問が出ている。また、小中一貫校のメリットやデメリットの整理を示してほしいとの声もある。本事業は、一義的には子どもたちの教育環境の整備の機会であり、二義的には地域のまちづくりという視点になる。そのため、モアスクールなどをはじめとした学校跡地の活用方策についても、地域にとっては大変重要な問題になる。今後は、情報発信や共有を丁寧に行っていかないと、多くの市民や地域による議論に繋がっていかないと思う。様々な情報を可視化していただき、情報共有に努めてほしい。また、市民目線の声を聞くことが大切である。本委員会と並行して、そうした市民一人との意見交換をしていかなければならないと考える。
委員長:文部科学省の事業に採択されたということは一つの大きな契機である。これを良い機会とし、行政からの情報発信だけではなく、地域などを代表して本委員会にご参画いただいている委員のみなさん自身が、それぞれの会合などで広く説明し、情報発信していただけると良いと思う。そのための情報については、本会議の場などで、市側から適切に提供してほしいと考えている。第 2 次瀬戸市教育アクションプランの基本理念は、10 年前と揺るぎなく旗頭として継承されている。そこを土台として、こうした事業に取り組んでいるということを改めて認識したい。来年 3 月まで、この場で議論したことが今後の 10 年、20 年、30 年に生きていく、ということを委員のみなさんとともに共有したい。
(5)基本計画立案の策定方針について
【資料5】に基づき、事務局から、工程表(案)など基本計画立案の策定方針についての説明がなされた。
委 員:アンケート実施と記載してあるが、子どもを対象としたアンケートを実施する予定はあるのか。また、それは対象地区だけに留まらず、市内全域となるのかどうか、お聞きしたい。
事務局:子どもを対象としたアンケートは必須であると考えている。 そのためには事前に、子どもたちに対して正確な情報を伝えることが大切である。時期は未定だが、今後検討していきたい。また、対象地区外の方の周知についても、課題の一つと認識している。
委 員:来年 3 月の基本計画をまとめるまでに、どういったことを整理していくのが、まだ不明確のように感じる。最終的なまとめのイメージを共有したい。また、各地域での意見交換会などの情報についても共有しながら、本委員会と連動していけると良いと思う。
事務局:意見などについては共有していく。最終的な報告書のイメージについては、事務局から案をお示ししていきたいと考えている。
委員長:市 HP のみの情報公開だけではなく、様々な媒体を活用した広範な情報公開に努めてほしい。
事務局:本日、資料として、昨年度、文部科学省に採択された市町の「小中一貫教育・学校施設の複合化に関する施設計画・設計プロセス構築支援事業」の基本計画の概要版を添付しているので、参考イメージの一つとしてご覧いただきたい。また、小中一貫校の開校年は、4 年から 5 年後を目指しており、事務局としては、現状の子どもたちの教育環境を鑑みると、一年でも早く開校を実現させたいと考えている。
委 員:保護者や子どもの声を聞くと、大きな場では話せないと言う。ワークショップなどの場で、保護者や若い教員の声が採用されると良いと思う。校長会でも、どのようにして、瀬戸らしい息吹や新しい教育を吹き込んでいくのかを検討しているところである。今後も協力しながら、取り組みを推進していきたい。
委 員:現在、地域で意見交換会を行っている。小学校 PTA や公民館などは容易に繋がることができるが、幼稚園や保育園に通っている世帯とのネットワークがあまりないため、その点を懸念している。若い世代の意見は重要なものが多く、今後の地域を担っていく主体であることから、行政サイドでもそうした方々の受け皿づくりや関係機関などとの横の連携を図ってほしい。
委員長:瀬戸で新しい教育が始まるということは、次世代の方々をまちに呼び寄せる非常に大きな力になると思う。今後も忌憚のない意見を伺っていきたい。3 月に文部科学省に報告し、その後、設計などの業務や計画実現に向けた担保はあるのか。
事務局:文部科学省から採択されて本年度、 この事業を進めていくことになる。本年度、採択されたことにより、今後の事業への後押しが必ずしも担保された訳ではないが、事務局としては、小中一貫校建設に向けた強い意志をもって、本事業に取り組んでいきたいと考えている。
副委員長:本年度の実施期間が短い、とのご意見もあるが、来年度以降、設計のフェーズ、工事のフェーズ、そして開校後のフェーズにおいてもやれることがあり、本年度、積み残したことは、そういった段階でもやれると思って良い。全体のスケジュール感の中で、バランス良くやっていけば、かなりのことができると私は思っている。短い期間だが、議論を集中させていきたい。
委員長:これまでは、一つひとつの学校について議論してきたが、今後は大きなまとまりとして、地域再生としての核という側面から捉えていかなければならない。それぞれ 5 つの地域の考え方をベースにしながら、瀬戸市のあるべき姿を大きく捉えていきたいと考えている。
4 小中一貫校新設予定地視察
委員とともに、小中一貫校新設予定地(東公園)を視察した。
以上
第2回瀬戸市小中一貫校施設整備委員会会議録
▽日時
平成 28 年 11 月 7 日(月)午後 3 時 00 分から 5 時 15 分まで
▽場所
瀬戸市文化センター31 会議室
▽出席者(順不同、敬称略)
【瀬戸市小中一貫校施設整備委員会委員】
木村光伸、鈴木賢一、岡村肇、加藤和久、小澤勝、高島知久、水野富士夫、右高恭子、加藤和守、矢野桂子、加藤吉明、宮村恵美子、加藤髙明、深見和博、牛田和彦
【市】
教育部長 加藤都志雄、経営戦略部長 加藤慎也、経営戦略部参事 涌井康宣、学校教育課長 鈴木勝広 ほか
▽議題等
1 委員長挨拶
2 議事
(1)小中一貫校に係る各種情報の共有について
(2)本年度のスケジュール(案)について
(3)アンケート調査概要(案)及びワークショップ概要(案)について
(4)飛島学園の視察結果について
(5)小中一貫校などに係る課題抽出(心配ごとなど)について
(6)各地区や PTA などに対する意見交換会の進捗状況について
(7)その他
▽議事内容
1 委員長挨拶
瀬戸市の小中一貫教育のあるべき姿が、今回のケースがモデルとなって全体に浸透していくようにしたい。一貫校と言っても、施設をどのように一体的に利用するのか、教育内容の一元化の手法や、小中の連携方法など、整理しなければならない課題は多様にある。また、英語教育の小学校高学年での必修化に向けた対応も進めなければならない。一方で、これまでの学校での取り組みや地域との連携についていかに整合させていくのか。今回のモデル校以外では、どのような小中一貫教育がなされ得るのか。いかに、市域に渡って等しく小中一貫教育の水準を高めていくのか。様々なことを考えていかなければならない。反面、来年の3月まで文部科学省へ取り組みの成果を報告しなければならないという期限もある。
予定している開校時期を見据えながら、自由な議論の中で結論を出していきたいと考えている。
本日は多くの方に傍聴に来ていただいており、大歓迎する。傍聴の方々には、本委員会での議論に直接参加していただくことはできないが、いかに学校づくりが進んでいくのか、しっかりと見据えていただいて、瀬戸市全体の議論につなげていっていただきたいと考えている。
2 議事
(1) 小中一貫校に係る各種情報の共有について
前回委員会の振り返りとポイントの整理に続き、
【資料 1-1】瀬戸市教育アクションプラン概要版
【資料 1-2】開校を予定している小中一貫校について
【資料 1-3】瀬戸市小中一貫教育に関する基本構想及びリーフレット
【資料 1-4】Q&A
【資料 1-5】瀬戸市教育市民フォーラム
について、事務局より説明。
委 員 以前は6・3制になると聞いていたが、【資料 1-3】では、4・3・2制となっている。また、最後の2年は、進路指導の充実が掲げられており、受験対策に傾倒した2年と位置付けられているように感じられる。
委員長 まず、小学校課程6年、中学校課程3年ということについては、現行法上変更はない。ただ、現代の子どもの発達段階との差異が生じてきているという議論があり、義務教育課程を4・3・2年に区分して対応するという考え方がある。特に後期2年は義務教育課程の仕上げの時期ということもあり、進路指導も避けられない時期となる。瀬戸市は特にキャリア教育に充実させており、そういったものもベースとしながら、将来を見据えた進路指導の時期ということで考えているのだろう。また、現在は小学校の6年間が学級担任制で、中学校が教科担任制で行うことが一般的となっているが、中期過程において、小中の教員が相互乗り入れでの授業を行うことによって、それぞれの学習形態を円滑に接続させていく目的がある。前・中・後期と区分はあるものの、9年間を見通した教育課程という部分が大事で、それぞれの学年において学習指導要領に基づいた教育を行いながら、成長の度合いに合わせ、1年1年を子どもたちにどのように過ごしてもらうのかというところが大切になってくる。
委 員 反対に後期の2年ではなく、中1の段階から進路指導すべきと考える保護者の方もいるのではないか。また、小中一貫校以外での小中一貫教育について、保護者の間では市の取り組みが浸透しておらず、意識向上のためにも、更に周知を図っていくべきと考える。後の議題になるかもしれないが、アンケートが計画区域外の対象者は教員までとなっているので、市全域での未就学児の保護者までを含めたアンケート・周知が必要なのではないか。
委員長 アンケートについては後ほどとさせていただくが、この会議体は本件モデル校について議論する場であり、市の小中一貫教育の在り方を議論する場ではないことをご承知いただきたい。モデル校での取り組みと、その成果を他の学校に広めていくかということも大切であるということは認識しなければならないが、今年度この委員会に付託されていることは、モデル校の構想と、地域との合意形成が一番大事な部分である。
また、進路指導の区分についても、高等学校進学だけの進路指導ということではなく、時期や個人にとってどのような指導が適切なのかを踏まえて進めるということは当然で、この表の区分については、その時期にしかその指導は行わないというようには見ないでいただきたい。
副委 員長 全国には施設分離型で小中一貫教育を実施している事例が多くあり、他の既存校の校舎を利用して、いかに一貫教育を進めていくかを協議する場というのはいずれ必要になってくる。本会での議論が先行していくことになるが、モデル校が他校の一貫教育の牽引役になっていくと考えられる。
(2) 本年度のスケジュール(案)について
【資料 2】瀬戸市小中一貫校施設整備委員会等のスケジュール(案)
について、事務局より説明。
委員長 一番大切なのはワークショップでの議論であり、その内容によって検討すべき項目も変わってくるかもしれない。
委 員 市民参加のワークショップなど、今後の議論を深めるうえでも、前提条件となる計画の市民周知が重要である。本日配布されている小中一貫教育の基本構想やパンフレットなど、いかなる方法で市民や教員に周知していくのか伺いたい。
事務局 市ホームページへの掲載も行うが、今現在、地域での説明会など、機会のあるごとに配布させていただいている。また、校長会でも配布しており、市内各校への情報提供も随時行っている。
委 員 これからの協議には、より地域の方やPTAなども参画していくことになっていくが、実際に地域ではどのような感覚で現計画を受け止められているのか伺いたい。
事務局 後ほど議題6で触れることになりますので、その際に、委員である各自治会長さんから説明をお願いしたいと思います。
委 員 地域では、小中一貫校と聞いて、様々な情報や憶測での議論がされている。正確な情報の周知を更に図っていただきたい。
(3) アンケート調査概要(案)及びワークショップ概要(案)について
【資料 3-1】小中一貫校の新設などに関するアンケート調査について(案)
【資料 3-1-1】アンケート調査票保護者版(案)
【資料 3-1-2】アンケート調査票教員版(案)
【資料 3-2】小中一貫校に係るワークショップについて(案)
について、事務局より説明。
委 員 アンケートの対象者に対象校児童生徒の保護者と未就学児の保護者とあるが、それぞれに兄弟姉妹がある場合、一世帯に複数の調査票が届かないようにしていただきたい。
事務局 対応する。
委 員 子どもたちにより良い教育環境を提供するということが目的だが、アンケートの設問が、最初に心配事から始まり、機能、施設について伺っていく構成になっており、選択項目についても、細かすぎるし、もっと前向きな設問となって良いのではないか。9年間を楽しく過ごせる学校とか、周辺の自然環境を活かした学習など、選択肢としてあっても良い。
また、小中学生間の交流や、地域の方との交流についての選択肢もあるが、どのレベルまで重点を置いて、屋外屋内にどれくらいのスペースが必要と考えるか。これだけ歴史のある学校が一つになるということで、各校の文化をいかに残していくかなど、市民の思いを把握したいことは多くある。
委員長 委員の意見を踏まえ、もう少しアンケート全般を整理する必要があるのかもしれない。私も、選択肢の記載順についても分かりにくいと感じるし、選択項目の中でも同じような意味に感じられるものある。
委 員 このアンケートを保護者の方が見て、心配ごとを問う設問が一番にあることで、どんな印象を持たれるだろうかと思うところがある。
また、瀬戸市には品野台小学校という環境に配慮し、フリースペースや多目的広場も配置した先進事例がある。そこでの課題も含め、きちっと総括を行い、アンケートの結果と併せて検討する必要がある。
委 員 長 心配ごとが最初に来ていることについては、いろいろ受け止め方もあると思うが、一旦事務局で整理してもらう。また、品野台小学校の検証は必要なことだと考えており、教育委員会での検証結果のまとめをお願いしたい。
委 員 問5の10番の既存校の歴史と伝統が途絶えるという表現は、新設校が伝承していくはずのものであり好ましくないと考える。また、 アンケート結果についてはどこまで明らかにしていくのかということと、教員向けのアンケートの対象者は学校の四役だが、四役に10年以下の勤務年数の方がいるのか。
委 員 四役に10年以下の者はいる。私の意見としては、四役以外のもっと若い先生の意見も聞いてみたいという思いがある。
委 員 長 若い教員の声を聞きたいという意見はよくある。そのような教員にアンケートに答えてもらうとすると、学校でその教員を選択してもらうことは可能か。
委 員 可能である。
委 員 教員全員にアンケートをとっても良いと思う。瀬戸市の教員全員 に小中一貫教育の構想など、関心を更に深める意味にもなる。また、私も選択項目の統一性が無いように感じる。特に、問8については、設問の時点が分からない。開校に向けてのことなのか、開校後も含めてのことなのか。
事務局 開校までのプロセスのことである。
委 員 アンケートが基本構想とリンクしているのであれば、他の設問項目とは異質なものを感じる。また、小中一貫教育の構想には、食育が示されているが、設問にはない。逆に内容を詰め込みすぎているのではないか。
委 員 長 教員には抽象的でも良いと思うが、保護者の方にはあまりに抽象的であると答えにくい面もあり、アンケートの設問がそれぞれ違うのも分析しにくい。選択肢が多すぎて、答えにくいということもあり、いろいろな意見を整理していきたい。教員向けのアンケートは、全員でも良いのではということもあったが、作業部会のメンバーでも議論したい。
次にワークショップに議論を移していく。
委 員 ブレインストーミングの手法で進めるのか。また、正副委員長はメンバーにあるが、私たち他の委員も見学に行くことは可能か。委 員 長 見学に来ていただくことは可能。我々も議論に入るものではなく、また、進行も学生にお願いするということで、議論の流れを見せていただくだけである。
副委 員長 名古屋市立大学が運営を行い、私の研究室の学生をファシリテーターとして進めていく。まずは、ブレインストーミングのような形で自由な議論を展開していきたい。進行の度合いを確認しながら、手法についての再検討もあるかもしれない。
委 員 教員が7名は少ない気がする。
委 員 教員の人数が多すぎると、保護者や地域の方が意見を出しにくいかもしれないので、この構成で良いのではないかと考える。
委 員 メンバーの構成はグループによって違うこともあるだろうし、若い先生の意見が聞きたいという思いもある。
委 員 長 教員の意見というのは他よりも重く評価されることがある。このグループ構成は事務局によるものか。
事務局 バランスや議論のしやすさなども含めて検討した。違った立場の方が集まって、自由に議論し、課題や夢を議論するということが目的である。教員の方には、この基本構想を検討する段でも主に協議いただいており、ワークショップを重ねる中で、より議論を活発にするためにメンバー構成を再検討することもあると考えている。
委 員 長 このワークショップは来年度以降も引き続いていく。また、このワークショップは意思決定の場ではないので、まずは、この形で進めさせていただきたい。
(4) 飛島学園の視察結果について
【資料 4】により、9 月 7 日に委員と事務局にて訪問した飛島学園の視察結果について、事務局より説明。
委員長 小中一貫校の先進事例として、委員の皆さんにも飛島学園を視察していただいた。飛島村と瀬戸市では様々な環境や条件が違うため、飛島の事例に捉われすぎないように、全国の事例の良いところをしっかりと活かしていきたい。
(5)小中一貫校などに係る課題抽出(心配ごとなど)について
これまでのPTAや地域等への説明会や校長会、作業部会において示された要望・意見・心配ごと・アイデアなどについて分類整理し、また、開校までのスケジュールに沿って再整理した【資料 5】、【資料 5-1】に沿って、事務局より説明を行った。
委員長 スケジュールのイメージを見ていただくと、本年度に整理しなければならない課題が多い。PTAや地域との合意形成を図らないと次の段階に進めないわけで、その取り組みを文部科学省からも求められており、アンケートやワークショップでの議論を整理したうえで、関係者との対話につなげていきたい。
委 員 建設予定地は祖東中学校の敷地も含まれる。着工予定の平成 30 年度に祖東中学校はどうなるのかということが大きな問題になっている。東公園敷地内のみで工事が行われるのであれば問題ないが、運動場が使えないとか、校舎の一部が工事の影響があるということであれば、早い段階で計画を示し、その対策を示さなければならない。委 員 長 開校まで祖東中学校は存続するということが前提であるが、着工期間においても、教育には支障がないということも示していかなければならない。
委 員 祖母懐連区に新設校ができるということであるが、計画地に入るまで工事車両の進入路がない。以前、祖東中学校の校舎の一部解体工事を行った際にも 10t車で廃材を出そうとしたが、地元の反対で 4t車で搬出を行ったということがあった。10t車が通行できる進入道路の新設は地元全体の要望である。
委 員 学校名や校歌などについて、いつごろ決定していくものなのか。また、保護者や地域の人も参加する運動会などでは、運動場や駐車場などかなりの面積が必要になると思うがいかがか。
委 員 長 校名校歌など、これまでの既存校のものをどうするのかということは、今後、地元の意見をよく聞きながら決めなければいけない。新設校についても、方法も含めて今後決めていくことになる。運動会などの行事運営については、小中合同でやるのか別にやるのかの検討も必要であるが、当初のプログラム作りは開校の1年半くらい前からの作業になると思う。
工事の話もあったが、市の方でお話しできることはあるか。
事務局 工事について現時点で示せるものはない。ただ、着工の前に地域の皆さんには工事の詳細をお示ししたうえで、了解を得なければならないと強く認識している。
委 員 PTA の方でも主体的に関わっていかなければならないと考えている。このスケジュールイメージの中で PTA は何ができるのか真剣に考えていきたい。通学中の事故については、ニュースでも多く取り上げられており、特に周辺道路の整備や、通学の安全については、ハード・ソフト両面でできることをやらなければならない。もう一つ、将来世代に負担にならないように、ランニングコストの低減も考えた学校になって欲しい。
委員長 様々な立場から要望もありましたが、教育長始め事務局もしっかりと受け止めていただきたい。
(6)各地区や PTA などに対する意見交換会の進捗状況について
【資料 6】により、各地域や PTA などとの合意形成に向けた説明会や意見交換会
等の開催状況を、事務局より報告。次に、各自治会長より、各地区の状況報告が下記のとおり行われた。
委 員 深川連区については、全戸配布にてアンケート行っている。その結果を踏まえ、11 月 17 日に町内会長、PTA など各種団体長に参加いただいて、地区の準備会を開催する。5 年 10 年先のまちづくりも見据えた委員会として、継続して開催していきたい。
委 員 古瀬戸連区は、まだ具体的に検討していないが、学校・ PTA・自治会で意見を交わして、一歩一歩進めていきたい。
委 員 東明連区については、7 月に地区で準備会を設けて、8 月に 2~3 町内単位での意見交換会を行った。様々な課題が抽出されたが、その回答も含め、10 月末と 11 月頭に、再度、説明会を行ってもらった。また、準備会については、正式に地区の協議会として、10 月には自治会の正式承認を得ている。メンバーは、東明小 PTA、祖東中 PTA、古瀬戸保育園の保護者会、公民館、婦人会、地域力などの皆さんとなっており、教育環境委員会、跡地整備委員会を設けて、総勢 30 名ほどである。第 1 回目の議事の内容についても、組回覧で地域に配布しており、第 2 回以降も、地域内での合意形成と意見集約を図っていきたい。
委 員 祖母懐連区は、学校新設予定地であり、10 月末に地域の意見集約を行った。ダンプの進入経路など、工事中の通学の安全に不安を感じているところがあり、協議にも一番時間を割いた。県道 33 号線から直結する道路新設を始め要望をまとめ市長に申し出る予定でいる。また、小学校跡地利用については、協議会を設置し、検討を進める予定である。
委員長 各地区での課題を、真剣に検討していただいている。PTA さんの意見集約も進め、市の方もしっかり対応していただきたい。また、道泉連区との協議も早急に進めていただいて、何らかの方策があれば、委員会の方もお手伝いさせていただきたい。
(7)その他
議事なし
3 その他
事務局より、次回の開催予定(12 月 22 日(木)午後 3 時から 瀬戸蔵 4 階多目的ホール)の連絡を行った。
以上