愛教労ニュース第107号<愛教労ニュース107号>
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第12回
愛知の教育を考える集い

 「紛争・貧困 私が出会った人・子どもたち」    講 師… 郡山 総一郎氏(写真家)

 愛教労は、2005年10月22日、尾張旭市文化会館・中央公民館で第12回愛知の教育を考える集いを開催しました。
 第1部のリレートーク。一人目は「電話相談の中の子どもたち」との演題でチャイルドライン愛知の桑山さんから相談活動についての報告がありました。@秘密は守るA名前は言わないBいつでも切って良いC一緒に話し合うという原則で子どもの相談活動にあたり毎月多数の相談があるとのこと。
 次に「9条の会で活動して」という演題で新村さんから憲法の重要さについてユニークな活動紹介がありました。今流行のおわらい「ヒロシです。」の手法を使って「憲法です。」「これ以上の米国追従はやばいです。」「世界平和の要です。」「兄弟がいます。」「教育基本法です。」と熱演でした。
 次に記念講演として写真家郡山総一郎さんから中東・アジアの貧困の中で生き続ける人々の写真とそれを引きおこす原因を問いかけた報告がありました。
 以下は、郡山氏の話です。
占領下の驚くべき光景・・・イラク
 政権が崩壊したイラクのバクダットでは、信号さえも動いていない。市民がスーパーや銀行で堂々と略奪や強盗をしている。盗品を積んだ馬車が道路でよく見かけられる。カメラを向けるとピースサインをする略奪者、政府が機能しなくなると町はこんなにも変わるのかと驚いた。ある総合病院の前では、通院患者にさえ米軍が銃を突きつけて検査をしている。夜寝ている間の爆撃で被弾した9才の男の子は、脳の真ん中にその破片が残っている。父親は、子どもの姿を是非撮ってくれとせがむ。また、体中にやけどをした3才児の子どもが大声で泣き叫ぶ。母親は、ただ頭をさすることしかできない様子を目の当たりにし、悲しみがこみ上げてきた。イラクでは、3万人以上の人が亡くなっているがその7割が女性と子どもである。
銃の兵士に投石でいどむ少年たち・・・パレスチナ
 イスラエルの占領下でパレスチナ人の子どもたちは、手製の投石機で見回りのイスラエル兵士に投石する。兵士は、ゴム弾など実弾に近いもので応戦し射撃する。17才の少年は、目から弾が貫通し死亡。イスラムでは、殉教者として市民で葬儀される。毎週のように犠牲者があり、次の犠牲者の墓穴まで掘られている。病院や学校へ行くためでも検問所では長い尋問があり、通り抜けるために時間がかかる。順番待ちで1年に70人の妊婦が、子供を産んだという話もある。
HIVの子どもたち・・・ タイ
 多い時は、60人に1人がHIVに感染していた。感染した母親から生まれてくる子どもの30パーセントが感染者になり、多くが6才までに発病する。HIVの子どもたちは、親戚からも引き取り手がなく一人施設で暮らしている。
1才の子どもが1日10時間労働・・・パキスタン
 パキスタンには、アフガン難民がつぎつぎと押し寄せている。難民の子どもたちは、炎天下の煉瓦工場で1日12時間も働いたり、カーペット工場では1才の子どもでさえ10時間も働かされていたりする。戦災孤児になって路頭に迷う少年・少女もいる。
日本も爆撃の一端を・・・アフガニスタン
 2001年以降続いている米軍による爆撃に日本も関わっている。インド洋の米軍空母から連日アフガニスタンに爆撃機が飛び立っているが、その空母に燃料補給をしているのが日本の自衛隊だ。アフガニスタンでは、爆弾以外の残留物として、地雷が700万発から1000万発埋まっている。地雷の犠牲者は、貧困層農民が多い。カブールの就学率は、8割だが、授業は青空教室で1日1・2時間のみ。子どもたちの多くは、生きるために靴磨き、ゴミ拾いなどで働いている。最近では外で働く子どもたちの誘拐が頻繁にあり臓器めあての犯行といわれている。
今も残る多くの地雷・・・カンボジア
 対人地雷によって、多くの人が手足を失っている。被害は、子どもが多い。子どもは、危険な田畑を横切って水くみ中に被害に遭う。中には地雷探知機代わりにされた子どももいる。殺傷能力を弱め、犠牲者の身体の一部を吹き飛ばし治療を必要とさせ、その国の経済的な打撃を与えることを目的にしている。義足は1足1万5千円。公務員の給料が月2000円のこの国では買えない人が多い。農民は、土地が地雷ばかりなので、農村から働きにでる。焼却場でゴミから生活費を稼ぐ農民家族の体内のダイオキシンは異常なほど高い。彼らは、1日働いて80円。出稼ぎに来たが交通費もなく帰れない。ゴミ捨て場で残飯を食べている。肩までゴミに浸かって、子どもはゴミを拾う。農村部では、口減らしに人身売買を行う。1月600人が1人5000円で売買される。カンボジアの人身売買の4割が売春。その子どもたちを目当てに観光旅行が組まれている。ツーリストの8割が日本人。海外では、日本人がいろんな場面で加害者になっている。
 憲法9条の改悪は、歯止めのない戦争協力に!協力だけでなく海外の紛争の加害者になる道も開いていく。 郡山さんの報告は、戦争によって被害を被るのは、弱い立場の市民たち。そのひとの姿を撮って多くの人に知らせることが撮った人への義務と。
 郡山さんの夢は、との問いに「僕の仕事がなくなること。廃業をめざして仕事をしている。」と答えました。
10月25日,愛教労は
    教員評価制度調査研究会議で意見表明!
冒頭、内田議長は、愛教労の提案した意見表明の場が与えられたことに対してお礼を述べた後、「愛教労は、愛知県で今、検討されている『教員評価制度』は、成果主義・管理主義的な評価・処遇に道をひらくものである断固反対します」と基本姿勢を明確に表明しました。
 総合評価を導入しない長野県の例やILOユネスコの「教員の地位勧告」等を紹介しました。また、制度の導入により「実績主義」のもとに教育の条理が壊され、協力・共同の気風が学校から失われていく懸念。不透明・主観的評価になり「百害あって一利なし」の制度であると主張しました。
 気迫のこもった堂々の訴えに、傍聴席から拍手が起こりました。

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