愛教労ニュース第100号<愛教労ニュース100号>
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公教育をゆがめる教員評価制度に反対!

だれのためのなんのための教員評価か

成果主義では教育はよくならない

教育は、集団的な営みである

 愛教労は3月9日、県庁西庁舎で県教委に対し「教職員評価制度の試行実施(案)」について、多くの問題点があることを指摘しました。
県教委は、平成17年度には全県で約20校の研究指定校で実施し、平成18年度には全面実施するとしています。
 この背景に、文科省より公務員制度改革を平成18年度に実施するよう迫られていると回答しました。
 愛教労は、第6回教員評価制度検討委員会までは、対象を県立高校としてきたのに、一月の第7回会議で突如、小中学校にも行うと発表された経過の説明を求めました。当局は、第7回の検討委員会で、県教委の事務局が小中での実施の案を提示したことを明らかにしました。
こうした暴挙は、教職員組合を無視して行われたものであり、勤務条件の変更にあたるとして事前の交渉を持たなかったことを追求しました。これに対して「県教委としては管理運営事項と考えている。交渉事項に当たるかどうかの判断の適否は、裁判所が行う」と回答しました。
 また、こうした教員評価の法的根拠をただしたところ、「法的根拠は何もない。」と回答しました。
 これに対して愛教労は、ILO勧告や憲法・教育基本法で教員の身分は保障されていると反論しました。
さらに、評価結果の給与へのリンクについては、「試行段階では明記されていないが、将来的には給与へのリンクを考えている」と発言しました。
この評価制度が実施されると、部活動指導がますます重要視され、県大会・全国大会に出場、優勝させた指導者が優遇されたり、超過勤務を自主的研修の名の下に行わせ、管理職の責務を曖昧にしたり、表面的な成果主義に陥ることは必至であると訴えました。
そして、校長が評価者であるが、校長の中には、教師としての識見と高い人格をそなえた人物が少ない中で、こうした評価を責任を持って行うことができるのか。校長の評価は教育長がすることになっているが、役所にいる教育長に校長を評価できるのか。現場の教職員の声を聞くことが必要ではないのか、校長に降格制度がないのは問題ではないかなど評価者の問題も指摘しました。
 そもそも教育は、教職員による集団的な営みです。それを個々の教職員の仕事として評価できるのでしょうか。学校は、不登校、ADHD、低学力、非行等の困難さを抱えています。いま、これらと取り組むために集団的な英知を集め、教育危機を救うことが求められているのです。
 しかし、こうした教師集団の努力を、個々の教師の評価として評価できるのでしょうか。むしろスタンドプレーを助長し、集団的な取り組みを妨げる働きをすることが危惧されます。
 こうした教員評価と時を同じくして、教育基本法と憲法を改悪しようとしています。また、つくる会の戦争を美化する教科書を採択させようとする動きが活発になってきています。現場では、教科書でもない、補助教材でもない「心のノート」を強制的に使用させようとしたり、いろいろな式で「日の丸」に正対させ「君が代」を大きな声で歌うように指導させたり、まさに戦争への人づくりを強めています。
 そして「指導力不足教員」制度をごり押しし、そのうえ「教員評価制度」によって職場に差別と分断をもたらし、教育という共同の営みを破壊することは明白です。
 さらに、教員評価と給与とをリンクさせようとしています。こうして、上意下達の学校をつくりあげようとしているのです。
 公教育を破壊し、国家に忠実な人づくりの一環であることは明らかです。
 愛教労は、こうした公教育破壊の攻撃に断固反対するものです。

愛教労ニュース
  100号に寄せて 各界からメッセージをいただきました。   (順不同)

いま、教育現場は、教育「改革」攻撃のなかで、多忙化・管理強化が進行し、教職員はゆとりを奪われ、孤立化し、閉塞感を強めています。人と人をつなぐことが今ほど求められる時代はありません。愛教労ニュースが、教職員の絆として、また、組合員に元気と展望を与える「時代の情報紙」として、ますますその内容を充実させ、読者に待たれる「話題の機関紙」となるよう祈念申し上げます。
 (愛高教委員長 高須和博)

100号、おめでとうございます。一般紙が民主的な運動をあまり報道しない中で、貴紙は教職員の民主的な運動を知らせる貴重な情報源となっています。
 情報共有が広く市民と連帯する第一ステップであり、相互の建設的批判を可能にする条件です。
 愛教労の活動が広く市民に支持されるようになるとき、また若い教職員を仲間に多数迎えたとき、愛知の子ども・青年のひかり輝く未来が保障されるでしょう。その日を目指してともに頑張りましょう。
(名古屋造形芸術大学短大部、あいち県民教育研究所研究部長 大橋基博)
100号記念、おめでとうございます。職場のたたかいや地域の取り組みを伝え合うニュースは、仲間にとって何よりの励ましでしょう。今後のますますの発展をご期待申し上げます。憲法・教育基本法改悪の動きが連日のように報じられる今日、「再び過ちは繰り返さない」と誓った教職員として、教職員組合として、誇りを持ってたたかいましょう。そして、仲間をひろげましょう。
(教組共闘事務局長 石川喩紀子)

愛教労の機関紙が100号になったこと、おめでとうございます。愛知県教職員労働組合協議会を結成したのは1993年12月23日ですからもう11年余も経ってしまいました。この機関紙の意義は第一に必要な情報を教職員に伝えたことです。教職員の配当基準や教頭が授業を担当する者として計算されていることなどを知らせたのは愛教労ニュースでした。第二に教職員の闘いを励ましたことです。不当な人事異動に異議ありとして各地で闘いが起こり、それを機関紙で励ましてきました。愛教労があって教員を続けられたという人を私は何人も知っています。これからもこの二つを続けてください。注文を一つ。読み手のことも考え、ストレートだけでなく、変化球も交ぜて配球してほしいと思います。
(元愛教労議長 半谷弘男)

働くものの権利を守り活動するという労働組合の原点を守ってきたのは愛教労に結集しているみなさんたちです。「愛教労100号」は、実直に活動してきたその証です。その中に私が誇りに思う柏木先生の労災認定を勝ちとった活動があることはうれしいことです。そのころ組合作りのロマンを語り合ったことを思い出します。退職して5年になりますが、ますます頼りにされる組合として存在感を強めている愛教労の発展を願わずにはおられません。
(元名教労委員長 今枝正昭)

00号記念、おめでとうございます。愛教労は、結成以来愛知の教育労働運動界において、その存在感を示して来ました。「戦争できる国」にしようとする動きが強まっている今日、憲法と教育基本法を一体のものとして把握し、平和であってこそ、まともな教育ができるという一点で、教職員が広く父母・住民と手をつなぎ、憲法・教育基本法改悪を阻止する運動においても、愛教労がますますその力を発揮されるよう期待しています。
(名古屋芸術大学 榊達雄)
 
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