障害児教育を大リストラし、「特別支援教育」に転換する動きが強まっています。
県内のある養護学校の校長が、市の就学指導委員会の席上「今、特別支援教育の準備が着々と進んでいます。これは現在ある特殊学級をチャラにして、障害のある生徒をすべて通常クラスの籍に戻すというものです。こういったことにより真のノーマライゼイション共生が実現できると思います。通常クラスの先生・生徒たちの意識を変えるにはこれが一番。本校では現在教育相談活動をスタートさせ、特殊学級の先生たちの相談に答える等の支援活動を始めました。」などと述べました。
特殊学校の校長でありながら、自分の学校の生徒達が障害も無視されて、通常の学校に行くことになるのに、何の疑問も抱かず、かえって教育界のノーマライゼイション共生に必要だと言い、その準備を先取りして推し進めようとしているのです。
障害者との共生の問題と障害者の発達を保障する問題とを混同させ、結局は障害者を切り捨てていく政策に怒りが巻き起こっています。
「障害ととらえないで個性ととらえる」などと口当たりのいい言葉が使われていますが、普通学級に編入してその子の発達が保障されるのでしょうか。
LD児、ADHD児などへの指導、いじめ、不登校など普通学級にも様々な問題があります。超過密労働、教職員をバラバラに管理する教員評価制度…。
このうえ、障害児を普通学級に在籍させれば困難が拡大することは明白です。
障害児学級を存続させ、普通学級の教育条件整備こそが求められています。このことが憲法・教育基本法を守り豊かにしていく取り組みなのです。
教育基本法が改悪されれば、こうした障害児教育の改悪をはじめとして、今まで憲法・教育基本法で守られてきたあらゆる制度が一気に改悪させられることは必至です。
不適格教員制度、教員評価制度、能力給による賃金格差、学校評価、学校選択制、教育の民営化、エリート養成、学校の序列化…
これらが教育改革の名で推し進められようとしているのです。
小泉内閣は、イラク派兵を強行しましたが、こうした改革の行き着く先が、戦争に突き進んで行く子どもたちを作る道であることも明白です。