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『中学校卒業見込者の進路希望状況調査-第1回-』の結果について」に関する申入書

2010 年 5 月 7 日 金曜日

愛教労発 第2004008号
2004年10月7日

愛知県教育委員会

教育長 伊藤 敏雄 様

 

愛知県教職員労働組合協議会(愛教労)
議       長  内 田   保
進路・進学対策部長  吉 岡 由紀夫

 

貴委員会発表「『中学校卒業見込者の進路希望状況調査

-第1回-』の結果について」 に関する申入書

 本日,貴委員会は,県政記者クラブで「『中学校卒業見込者の進路希望状況調査-第1回-』の結果について」を発表しました。

 この調査の目的は「高等学校生徒募集計画に役立てる資料とする」とされています。しかし,この調査の結果が「募集計画」に反映されていません。その最大の問題点は,「募集計画」の前提となっている「計画進学率」(93%)が,中学3年生の進学希望状況を大きく下回っていることです。

 本日発表された9月10日現在の「全日制への進学希望率」に合わせて,来年度の「計画進学率」は引き上げられるべきです。

 愛知の中学校卒業生の通信制課程を除く高等学校等への進学率は,今春は前年よりわずかに上がったものの,沖縄県との差は2.2ポイントにも広がり,8年連続で全国最低となりました。中学生をめぐるさまざまな問題が深刻化している今こそ,子どもの将来への希望をはぐくみ進路を保障するための条件整備を進めることが必要です。当組合は,下記の要望を申し入れ,貴職の誠実な対処を求めます。

 

記            

       

 1 来春の県下「高等学校生徒募集計画」の策定にあたっては,「募集計画に  役立てる資料とする」ことを目的とする,9月10日現在の「中学校卒業見  込者の進路希望状況調査」の結果を前提とされたい。

 2 とくに,「全日制への進学希望率」に合わせて,「計画進学率」を引き上  げられたい。   

 3 上記2が困難な場合でも,少なくとも本年度の募集定員は維持されたい。

 4 県立高校の「再編整備実施計画」の執行は,全日制進学率が全国水準に到  達するまで,凍結されたい。

以上                                  

「愛知県内市区町村別・中学校別 2004年3月卒業生進路状況調査結果」を読む

2004 年 10 月 7 日 木曜日

「愛知県内市区町村別・中学校別 2004年3月卒業生進路状況調査結果」を読む
愛知県教職員労働組合協議会(愛教労)進路進学対策部

県発表「高等学校等への進学率 過去最高」

「等」でごまかさずに実態を正確に示せ!
進学率全国最低!からの脱却策を示せ!

7月29日(木)、愛知県企画振興部統計課より、平成16年度「学校基本調査結果速報」が発表された。その概要は、「高等学校等への進学率 過去最高、中学校卒業者の就職率は過去最低」と紹介している。速報であるので評価的な解説ではないが、就職者が減り進学者が増えたとして、肯定的に述べている。
しかし、中学校を卒業した者の、高等学校などへの進路動向の実態をつぶさに検討していくと、全国水準から立ち後れた大変な問題、緊急に解決が迫られる課題が明らかになる。
1 今春の愛知県の中学校卒業者総数は72,086人、高校(通信制を除く)進学率は93.2%であ った。別紙の表のとおり、下位2位の神奈川県95.0%に大きく引き離されて、8年連続で全国 最低の高校進学率となっている。全国平均は96.3%である。
2 県統計課は進学率を、「等」を付け加えて通信制課程を含み込んでカウントし、96.7%とし て発表している。これは、専修学校高等課程進学者を通信制課程進学者としてあつかい、事実上 「粉飾決算」をしているものである。2376名の通信制進学者のうち、専修学校に在籍しない 公立通信制課程進学者はわずか104名で、大半の2272名は専修学校進学者であり、これは 卒業者の3.2%にもなる。

3 全日制高校進学率は、91.0%であった。計画進学率の93%に遠く及ばない。また、男女の 格差が大きく、女子の92.5%に対して男子は89.5%であり、男子の進学率で9割を超える ことができない状況が続いている。高浜市85.8%、刈谷市86.7%、豊山町82.7%であり、 個別にみれば、さらに低い学校も多数存在する。
4 進学率の地域的な偏りも大きい。山間部や交通不便な地域は高く、都市部や交通至便な地域ほ ど低くなっている。例年、特定の市町が県平均を大きく下回っている。
5 昨今の経済状況から就職者は急減しているが、「無業者」としてカウントされる卒業者が依然と して1100名を超えている。青年問題としてその対応が待たれているが、手つかずのままであ る。
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去る9月30日付けのある夕刊に、「県教委が県立高校再編計画を進めているが、2006年までに7校を統廃合する方針を固めた。」として、第一期分の統廃合校としては平和・海南・知多・常滑の4校が名指しされていた。別項記事では、「不退転の決意で臨む」と、県教委の強い姿勢を伝えていた。この高校を減らすという統廃合案は、実態として高校進学を希望する中学生や父母、高校教育の充実を求める教職員・県民の意識とは大きな隔たりがある。
今年の春の中学校卒業生の進路の選択とその結果をみれば、問題点が浮き彫りになってくる。今春の進学率を取り上げれば、県教委が設定した高校の計画進学率からも大きくはずれ、全国的に見れば次の県に大きく水をあけられて全国最低の進学率を今年も更新することになっている。「不退転の決意」は生徒や県民が嘆く“高校つぶし”のためにあるものではなく、全国水準に比肩できる進学率に高めることや、通信制や多数の無業者を生み出している問題点を解決するために発揮すべきものである。
1 今春の中学校卒業者総数は73775人であった。高校進学率は 92.8%(通信制 を除く)であった。別表の通り、下位2位の 岐阜県に大きく引き離されてのもので、7 年連続で全国最低の高校進学率県となっている。

2 全日制高校進学率は、90.5%であった。計画進学率の93%に遠く及ばず、この5 年間は91%にも達していない。 また、男女の格差が大きく、女子の92.1%に対し て男子は89.0%であり、男子の 進学率で9割を超えることができない府県となって いる。
男子    女子     男女計   卒業者総数
1998年3月    88.4  93.8   91.0%   79161人
1999年3月    88.0  93.1   90.5%   81414人
2000年3月    87.4  92.6   89.9%   79378人
2001年3月    87.8  92.5   90.1%   76660人
2002年3月    88.3  92.2   90.2%   74289人
2003年3月    89.0  92.1   90.5%   73775人

3 この低い進学率は、生徒数の減少が続いている中でも、高校の募集定員の削減というこ とで行政的・政策的に作られたものであることがはっきりしている。
そのことを、全日制進学率(90.5%)が同じだった99年と03年とで示す。
1999年  → 2003年
卒業者総数   81414人・・・73775人   ( 7639人減)
全日制進学者  73461人・・・66505人   ( 6956人減)
99年の卒業者総数がこの4年間に7639人減少して、03年の卒業者総数は99年 の全日制進学者数とほぼ同数になっている。仮にこの4年間に募集定員を据え置いたのな らば、今春03年の卒業生はほぼ全員が全日制高等学校へ入学できる条件があったことに なる。
4 統合対象にあげられた4高校のある地域の進学率は決して高くない。全日制進学率で平 和町92.1%、十四山村93.8%、知多市89.7%、常滑市90.9%である。また、今春4校の一般入試の志願倍率は、平和高校1.25倍、海南高校1.40倍、知多高校2.07倍、常滑高校2.01倍となっていて、4高校を希望する生徒は多数存在する。
5 進学率が格段に低い地域(男子:御津町78.6%、幡豆町78.5%他)の問題や、 全国水準からして極端に多い通信制(2671人、3.6%)、無業者あつかいにされて いる行き所のない卒業生(1331人)の問題など、作られた低進学率から派生している 諸問題が正面から論ぜられることなく放置されていることも大きな問題である。